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キートンのゆるゆる写真館

津々浦々旅行記 宮城 猫の島・田代島編②

前回までのあらすじ。

 

キートンは癒しを求めて、

猫島として有名な田代島へ行くことにしたのでした。

 

 

 

 

2015年 10月24日(土)

 

午前3時。

白んでいく秋の美しい空に心洗われながら、

愛車テイラーで北へと向かいました。

 

石巻港に着いたのは8時半頃。

1日3便ほどしかないフェリーの9時発の便になんとか間に合いました。

 

港周辺は舗装されていない砂利道ばかりで、

震災の爪痕を見せつけられ、なんだかやるせない思いです。

 すぐそばの無料駐車場に車を停め、チケット売り場へと向かいます。

 

売り場付近にはすでに猫目当てと思しき観光客が何人もいました。

周りに習い、田代島マップを頂戴します。

 

田代島の港は大泊と仁斗田の2箇所ですが、

猫目当ての観光客は、より多くの猫が住む仁斗田港で降りるようです。

また、ほとんどの民宿も仁斗田側にあります。

 

チケット購入の際に窓口で、いつ戻られますか?と聞かれました。

一泊するので明日です、と答えると、翌日は波が高くなりそうで、

欠航するかもしれない、とのこと。

 

さて、困りました。

 

宿は予約してあるし、当然一泊のつもりで予定を立ててきました。

 

フェリーの人が、免責のために言っているだけかもしれない!

だって今はこんなに晴れていて気持ちの良い天気だもの。

と、無駄なプラス思考を働かせ、とりあえずフェリーに乗り込みました。

 

が、その直後、民宿の方が電話を下さったのです。

明日は欠航になるかもしれない、とわざわざ知らせてくれました。

 

宿の方にまで念押しされてしまうと、どうしようもありません。

 

帰れないのはやはり困るので、

申し訳ないことですが宿泊はキャンセルして、急遽日帰りとなりました。

 

猫と1日中戯れる気満々でいたキートンは少なからずがっかりしましたが、

仁斗田港に降り立った時、ブルーな気分も吹き飛びました。

 

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猫です。

 

港でさっそく猫がお出迎えしてくれました。

見渡せば、そこかしこに猫様が。

 

キートンはまず猫神社へ行くことにしました。

約1.7kmの道のりをゆっくり歩きながら、猫たちとの出会いを楽しみます。

 

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キリッとしたイケメン顔。

 

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道の真ん中でこのふてぶてしさ。最高ですね。

車はほとんど通らないので、危険はないようです。

 

猫の祀られている神社にたどり着くと、出迎えてくれたのは・・・

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神社のボス猫でしょうか。それとも猫神様の化身?

貫禄ありすぎです。

 

田代島の猫たちは人懐こい子が多く、餌を求めてすり寄ってきます。

 

しかし、やはり観光客が餌やりをしてしまうのはよろしくないかと思われますので、

ここはぐっと我慢しました。

 

代わりに活躍するのが、これです。

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ネズミの釣り竿型おもちゃ。

 

瞬く間に猫の人気者になれる魔法の道具です。オススメです。

道すがら、猫を釣っては楽しむ。

そして他の観光客に羨望の眼差しを向けられるのです。(どやっ

 

次に向かったのは、キャンプなどができる施設、マンガアイランドです。

眺めがよく、ベンチがあるので休憩にぴったりの場所でした。

  

お昼の時間、お約束。

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あまりの可愛さについついごはんをあげたくなってしまうのですが、

ここは心を鬼にして我慢・・・。

たくさんの猫に食べ物を催促されながらも、心和むお昼休憩となりました。 

 

休憩の後、民家の集まる場所を散策しました。

割と観光客がいるので、猫の集まる場所には人もたくさん集まっていました。

 

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観光客向けの、こんな標識も。

 

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人気の少ない場所で猫釣り。まさに至福の時間でした。

 

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この子、本気です!!!

帰る頃にはネズミのおもちゃがボロボロに・・・。

 

 

お店も何もない場所に5時間ほど一人でいたわけですが、

全く飽きませんでした。

 

やはり、泊まれなかったことが悔やまれます。

また来なくては、と痛切に思ったキートンでした。

 

胸いっぱいに猫たちの余韻を残したまま、石巻港に戻りました。

 

そして海なし県グンマー出身のキートンが、猫の他に楽しみにしていたものといえば、漁の盛んな地域の美味しい海鮮料理です。

民宿のお夕食はなくなってしまいましたが、

このまま引き下がるわけには参りません。

 

石巻市内で評判のお寿司屋さんを探し出し、無事、海鮮を堪能しました。

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大変美味しゅうございました。

 

このまま5時間かけて帰宅するのはさすがにしんどかったため、

銭湯で汗を流し、仮眠を取りました。

 

帰りに足を伸ばして福島県の五色沼に立ち寄るのですが、

それはまた別のお話となります。

 

*

 

まとめ

 

猫好きには絶対におすすめしたい場所です。

傷心旅行の目的地としてもおすすめ。心和みます。

 

私はもともとゆっくり一泊するつもりでしたが、

日帰りでも十分かもしれません。

小さな島なので数時間歩けば村のほとんどは見てまわれます。

 

注意したいのは、田代島は観光地というより生活区であるということです。

 

猫島として注目される前は静かな島だったのに、

急に観光客が増えて戸惑っている方もいらっしゃるようです。

 

島民のご迷惑にならないように、

私有地に立ち入らない、ゴミは持ち帰る、等の最低限のマナーを守るべきです。

 

 

  • アクセス

石巻港〜仁斗田港 往復約1200円 片道約50分 1日3便ほど。

欠航やダイヤの変更があるかもしれませんので、

天気が崩れそうであれば、田代島以外のサブプランも考えておいたほうが無難です。

運航情報 ダイヤ of ajishimaline.com

 

  • 宿

仁斗田に数件民宿があるようです。

他の方のレビューでは「田舎のおばあちゃん家に泊まりにきた感じ」というご意見が多かったように思います。体験できず残念・・・。

オフシーズンのためか、今回は数日前の予約でも大丈夫でしたが、

夏は予約が取りにくくなるかもしれません。

 

  • 持ち物(ピクニックに行くような感覚で準備しました)

・お昼ご飯、おやつ、飲み物

島内にはコンビニや飲食店がありません。

石巻港周辺にも、歩いていける範囲でコンビニ等は見当たらなかったので、

事前に準備しておいた方が良いでしょう。

飲み物は仁斗田港近くの自動販売機で購入できます。

 

・ウェットティッシュ

どうしても猫に触ると思うので、必須です。

 

・猫用おもちゃ

これがあると人気者になれます。

 

・歩きやすい靴

猫を求めて歩き回ることになるので、女性はヒールなどで行かれませぬよう。

また、地面に這いつくばって猫様をなでなでするかもしれませんので、

スカートよりパンツなどの軽装をお勧めします。

 

  • 見どころ

猫。

 

子猫、スレンダー猫、美猫、ブサ猫、デブ猫、もふ猫、

色柄は似た子が多く、黒、白黒、キジトラなど。

とにかくいっぱいいるので、いろんな子に会えます。

逃げる子もいますし、懐っこい子もいます。

おもちゃをちらつかせれば大抵遊んでくれます。

 

猫神社も折角なので立ち寄られると良いと思います。

 

釣り目的の方もちらほらいましたので、猫好きの釣り人には最高でしょうね。

 

 

*

 

愛らしい猫たちと、美味しい海鮮に癒され、

生きる活力を少し取り戻したキートンでございました。

 

暖かくなったら絶対にまた行きます。

そして田代島以外の猫島にも行ってみたいです。

 

以上、旅行記(過去編)でした。

 

それでは。

 

\(^o^)/