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キートンのゆるゆる写真館

石田衣良 眠れぬ真珠/そして退職

こんにちは、キートンです。

 

一昨日、炬燵で寝落ちしました。社長に借りた本を読みながら。

 

気付いたら明け方4時頃で、その時のなんとも言えない失望感と言ったら。

 

炬燵を這い出してベッドで多少でも睡眠を取るのが得策ではありましたが、

そこから寝たらなんだか出勤最終日に遅刻しそうな気がしたので、

(というより炬燵から出たくなかったというのが本音)

読みかけの本を終わりにすることにしました。

 

眠れぬ真珠 (新潮文庫)

眠れぬ真珠 (新潮文庫)

 

 

石田衣良の本を読んだのは過去に1冊だけ、

本屋に置いてある「夏のオススメ文庫!」みたいな小冊子に載っていた「娼年」です。

10年くらい前だったかと思います。

 

正直言って、まあタイトルから明らかなのですが、

当時中学生かそこらの私は、石田衣良の世界観に同調するには早すぎました。

とても読みやすい語り口ではありましたが、

それ以降、石田衣良の本を手に取る機会はありませんでした。

 

そして今回読んだ「眠れぬ真珠」は、想像的ではあるけれど共感できました。

 

45歳独身の女性版画家が主人公の、大人の恋愛小説です。

 

しばらく結婚などする気配もない私が、辿るかもしれない未来。

17歳年下の青年との出会いがなくても、

女性として「老い」に恐怖を覚えるというところは一緒だろうなあと思います。

 

年齢をコンプレックスに思っている主人公ですが、

仕事に自信を持つ姿はやっぱりかっこいいし、恋愛の仕方もさっぱりしています。

そんな風に歳を重ねていきたいと思わせる魅力があります。

 

最後の小池真理子の解説でもあった通り、

これを書いたのが男性作家であることが驚きというくらい、とても丁寧な描写でした。

 

恋愛ものはあまり読まないのですが、たまには悪くないなあと思いました。

 

*

 

結局社長にお借りした本を2冊しか読破できないまま、

昨日最後の出勤日を迎えました。

 

さして普段と変わりなく、

ルーティンワークをして、ギリギリまで引き継ぎの仕事して、同僚と雑談をして。

 

ふとした瞬間に、あ、来週は私ここにいないんだ。と気付くと、

少し寂しい気もしました。

 

勤めていた3年間、辛くなって逃げ出したい時は何度もありました。

でもきちんと準備してきちんとステップアップのために

退職することができてよかったです。

いろいろ学ばせていただき、気持ちよく送り出してくれた会社に感謝しています。

 

私の人生の節目となりました。

今までわりと適当に生きてきた分、これから後悔しない選択をしていきたいです。

 

 

来週は一時的に引越しします。

それまで、慌ただしい骨休めを楽しみたいと思います。

 

それでは。

 

\(^o^)/